日本人が知らないイングランド イギリス 違い
イギリスとは?
イングランドとイギリスの違いを知らない日本人は少なくないかもしれません。イギリス(United Kingdom、略してUK)は、四つの国が連合して形成された立憲君主制国家です。イングランド、スコットランド、ウェールズ、および北アイルランドの4つの国です。
イギリスの正式名称は「The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)です。イギリスは世界的な歴史と影響力を持ち、ロンドンを首都とする経済の中心地でもあります。
以下の国々を構成するイギリスの公式の旗は英国のユニオンジャックですが、各国で以下の旗が表示されることがあります。
イングランドとは?
イングランドは、イギリスを構成する四つの国の一つで、その中で最も大きな地域を占めています。首都はロンドンで、イングランドはそのほかにもブリストル、マンチェスター、バーミンガム、リバプールなどの都市があります。イングランドには長い歴史があり、テムズ川、湖水地方、歴史的建造物など見どころがたくさんあります!
言語の違い
イギリス全体で英語が公用語として話されていますが、文化的な違いからくる言葉やアクセントの違いがあったりします。イングランド内でも地域によって独自の方言や言葉の使い方があり、例えば、北部と南部では単語の発音や意味が異なることがあります。筆者は、イングランド内で旅行などいろんな場所へ行きましたが、個人的にリバプールのアクセントや方言が非常に強く、同じイギリス、英語を話すのにここまで違うものかと驚きました。日本でも、イントネーションの違いや、方言があるようにイギリスにも方言などがあります。
地域の違い
地理的にもイギリス内で異なる特徴があります。例えば、スコットランドは山が多く、美しい湖が広がり、ウェールズはでは豊かな緑と歴史的なお城が特徴的です。イングランドは都市部から田園地帯まで多様な風景が広がります。
スポーツ
スポーツも微妙な違いを見せています。サッカー(イギリスではFoot Ballと呼ばれます。)はイギリス全体で、ファンが非常に多いですが、地域ごとに応援のスタイルや好きなクラブが異なります。日本でも、イングランドのサッカーを見るためだけにイギリスへ旅行する人も少なくないのではないでしょうか?また、クリケットやラグビーも人気スポーツです。
食べ物
イギリスとイングランドの違いは、郷土料理にもあります。例えば、イングランドの郷土料理、国民食は、フィッシュ・アンド・チップス、ローストディナー、スコーンなど。また、カレーも英国料理の一つです。スコットランドでは、ハギス、ニープス・アンド・タティーズ、クランナッハンなど日本でな馴染みのない食べ物も多いです。ウェールズでは、ウェールズパンケーキ、北アイルランドでは、アルスター・フライが代表的です。
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イギリスの複雑な構造:アイルランドの分割と地方政府のしくみ
アイルランドの分割: アイルランドは、北部がイギリス(英国)に組み込まれている一方で、南部はアイルランド共和国として独立しています。歴史的な背景や宗教的な要因からくる複雑な歴史が、この分断の要因です。北アイルランドはイギリスの一部です。
地域ごとの特徴: スコットランドを例に取ると、一部の人々はスコットランド独自のアイデンティティを重視し、イギリスの一部としてみられることに対して、好意を持たないこともあります。文化の違いや歴史的な経緯が、地域ごとの異なるアイデンティティを形成しています。有名なテニス選手は、スコットランド出身で、イングランド出身と間違われることを嫌っていたという話を聞いたことがあります。
地方政府のしくみ: イギリスの地方政府は、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの各国にそれぞれ異なる権限を有しています。デヴォルーションと呼ばれるシステムにより、それぞれ教育、健康、運輸などの分野で独自の政策を立てることができます。ただし、外交や防衛などの一部の領域は中央政府が担当しています。
政府の構造: イギリスの政府は議院内閣制度を採用しており、君主(女王または国王)が国家元首として機能しますが、実際の政府の運営は首相と議会によって行われます。
まとめ
イングランドとイギリスの違いは、歴史や文化の観点から見ても微妙な違いがあります。筆者は、最近Life in the UKのテスト(永住権やパスポート申請の際に必要なテスト)で、上記のイギリスとイングランドの違いや、イギリスの歴史、4つの国のそれぞれの違い等について学びました。非常に、興味深く、イギリスへ旅行、留学等へ来る方は、ぜひ、事前に学んでみてはいかがでしょう?イギリスでの滞在がより充実したものになるかもしれませんよ。